お仏壇を安置する方角や場所にはきまりがあるの?
南面北座説、西方浄土説など諸説ありますが、お仏壇を置く方位自体に吉凶はありません。ただ、一般的には真北を向ける方位は避けて置かれる方が多いようです。また、直射日光の当るところ、湿気の多いところ、冷暖房の風が当るところは避けて、おまいりがしやすい場所に安置されることをおすすめしています。仏間に置かれるのが理想的ですが押入れの上段部分や整理箪笥の上、リビングなどに置かれても差し支えありません。
同じように見えるお仏壇でも価格が違うのはなぜ?
お仏壇の価格は産地、材質、製法などによって決まりますが、見ただけではほとんど判りません。一般的に海外製品やプリント製品は低価格になりますが、逆に高額なお仏壇が高品質とは限りません。消費者庁には購入後に産地や品質についての相談が多く寄せられているという報告もあり、後々のトラブルを防ぐためにもお仏壇の詳細な仕様を確認してからお求めになることをおすすめしています。
お仏壇を二階に置いてもいいの?
特に差し支えありません。ただ、足腰に負担の掛かる階段の昇り降りをともなうお供えは大変になり、おまいりも億劫になりがちになりますので十分に検討されたうえで判断されることをおすすめしています。ご自宅での法要なども考慮すると一般的にはおすすめしにくい場所ということになります。
お仏壇を小さなサイズに替えることはいけないの?
新築や改築などで仏様への感謝の気持ちをこめて大きなお仏壇にされることは素晴らしいことですが、小さくされることがいけないということはありません。お仏壇の大きさや豪華さよりも、心穏やかに仏様と向き合うことができること、家族がいつもお参りしやすいことが最も大切だと思います。居住空間にふさわしいお仏壇選びをおすすめしいています。
1軒の家に2つのお仏壇を置いてはいけないの?
少子化の時代でもありこのご質問は多くなりましたが、結論としては問題ありません。ただ、同じ部屋に置かずに別々の部屋にお祀りされる方が多いようです。一方を小さな上置き型にされる方法もあります。ひとつのお仏壇の中に別の宗派のお位牌を置かれることもありますが、この場合はお世話になるご住職様に相談されることをおすすめしています。
お仏壇の扉はいつ閉めるの?
普段の生活の中では通常開いたままの方もおられますし、朝、扉を開いて夜には閉じるという方もいらっしゃいます。寝室にお使いの部屋にお仏壇を置かれる場合、布団の上げ下げで埃が舞いますので夜は閉めた方がいいかもしれません。特に細工の多いお仏壇は、細かい部分の埃が取れにくくなる場合がありますので注意が必要です。
お仏壇のお掃除の注意点は?
お仏壇のお掃除は埃を払うことと乾拭きが基本です。ただ、お花の水分やお供え物の汚れなどは、軽く湿した布巾で綺麗に拭き取り、そのあと乾拭きします。漆塗り面は布巾との擦れで傷がつく場合もありますので布巾は新しいものを使います。金箔や金粉の部分は特にデリケートですので、埃を払うだけに留めます。お仏壇やお位牌が線香などの煤(すす)で汚れた場合や、金箔の剥がれなどは修理が可能ですので専門店にご相談下さい。また、塗装を施した金属製のお仏具などは金属磨き粉などを使用せず乾拭きします。
※このほかご不明な点などございましたら遠慮なくお問い合わせください。