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唐木仏壇の製法

 唐木仏壇の場合、心材と呼ばれる構造体に紫檀や黒檀などの素材を貼り合わせる製法が一般的です。その素材の厚さや塗装方法の違いで耐久性などに差が生まれます。高い品質を長期にわたり維持するためには、この素材を貼り合わせる製法や塗装に卓越した技術が要求されます。お仏壇のカタログなどで台輪、戸軸、戸板ごとに正面表面の仕上げ製法について確認することができます。

厚板貼り
木材の無垢板(5ミリ程度の厚さの板)を心材に貼ったもの

薄板貼り
木材の突板(0.1〜0.8ミリ程度の薄さの板)を心材に貼ったもの

調/プリント貼り
心材に木材の模様を直接印刷したもの又は印刷したシートを貼り付けたもの

調/着色
心材に木材の色を着色したもの

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写真はお仏壇の戸軸(扉の枠木)の断面図です。左から、四方厚板貼り、三方厚板貼り、二方厚板貼り、一方厚板貼り、天然木薄板貼り、着色、紙プリントとなります。(向かって左側が高級品グレード、右側が普及品グレードです)

金仏壇の製法

 金仏壇の場合、松や杉などの木地を滑らかに調整し、下地塗り、中塗り、仕上げ塗りを施し、金箔や蒔絵などで加飾する製法が一般的です。漆や塗料の違いで耐久性、美しさに差が生まれます。唐木仏壇と同様に高品質のお仏壇を製作するためには高度な技術が必要になります。お仏壇のカタログなどで台輪、大戸ごとに正面表面の仕上げ製法について確認することができます。

漆仕上げ
漆を塗って仕上げたもの(相当量の漆を配合したもの)

カシュー仕上げ・合成漆
カシューかく油等を樹脂化した塗料で仕上げたもの

ウレタン仕上げ
ポリウレタン樹脂塗料で仕上げたもの

セルロースラッカー仕上げ
セルロースラッカー塗料で仕上げたもの

ポリエステル仕上げ
ポリエステル樹脂塗料で仕上げたもの

オイル仕上げ
油性塗料を含浸させて仕上げたもの