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手彫り彫刻

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 手彫り戒名彫刻は、お位牌の表面に対して負担をかけない伝統的な彫刻技法です。丁寧な彫刻が可能で、お位牌の木地と下地、下地と上塗りとの剥離を防ぐため長期間にわたり良好な状態を維持します。また、手彫り独特の品位のある仕上がりとなります。

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 道具は左から硯と朱墨、筆、小刀、羽根箒です。筆と朱墨で戒名文字を下書きしてから、慎重に研ぎ上げた小刀で「薬研彫り」により丁寧に彫刻します。一切、機械に頼らず手間をかけて仕上げます。

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【手彫り戒名見本/寺院用坊塔位牌】

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【手彫り戒名見本/在家用巾広位牌】

金文字戒名

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 金文字戒名書きは、漆で戒名文字を書き、漆が乾く前に純金粉を蒔く「蒔絵技法」による方法です。蒔絵技法そのものの歴史は古く、彫刻とは異なった穏やかな仕上がりとなります。

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 道具は左上から純金粉、弁柄漆、蒔絵筆です。蒔絵筆を使い漆で文字を書き入れ、漆が乾く直前に純金粉を蒔き、粉固めを施して完成です。季節によって違う気温や湿度に合わせて金粉を蒔くタイミングを調節します。

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 【金文字戒名見本/在家用位牌】