「盆提灯の組立て③」
2024.08.01

昨日は思っていたよりも気温が上昇していたようです。今日も全国的に猛暑となりそうな予報ですね。★盆提灯の組立ての後半部分では構成部品の役割を確認することが組み立てをスムーズに進めるためのポイントになります。丸いのが「ロクロ(台座)」で、上面には「上柱」を差し込む2つの穴があります。画像中ほどに2本の「上柱」とその上に「雲手」と呼ばれる繋ぎ部品、右側に「ソケットコード」、その下には風鎮付きの「房」、反対側に緑色の緩衝紙に入った「電球」、一番右にあるのが「火袋」という構成です。ここで「難しい」と感じるのは「ロクロ(台座)」の中ほどにある大小の繋がった穴にソケットを取り付ける工程でしょうか。すでに「ロクロ(台座)」の下側の3本の足は取り付けられた状態なので、台座の下側から大きい方の「通し穴」に「ソケットコード」を通し、中心部分にある小さな方の「ソケット取り付け穴」に締め付けネジでソケットをしっかり固定するという手順になります。どのメーカーの提灯でも概ね同じ作業になりますが、手順が異なる場合もありますので、組立説明書を確認しながら進めます。★月が変わり、今日は「八朔」。八朔は旧暦の8月1日のことで、新暦では8下旬から9月頃になります。農家では八朔の頃、お世話になった恩人などに初穂を贈る風習があったそうですね。
「盆提灯の組立て②」
2024.07.31

昨日の松江は雲の多い一日となりました。日中の最高気温は32度程度だったようですが、過ごしやすく感じましたね。★大内提灯の組み立ては最初に「台座部分」を組み立てることになります。実はこの部分の組み立てを「難しい」と感じる方が多いようです。画像のように「下足」を「ロクロ(丸い台座)」に差し込みますが、最初に2本だけ「下足」を差し込んだ状態で「三角」を取り付けます。その後で穴の位置を確認しながら3本目の「下足」を差し込みます。ここで最初から3本の「下足」を差し込んでしまうと「三角」の取り付けが難しくなって、場合によっては割れなどの原因になりますので注意します。この工程では「ロクロ」に取り付けられている金具などが床や畳を傷つけてしまうことがありますので厚手の布などを敷いて組立てると安心です。いずれの作業も無理に力を入れると破損やケガの原因になりますので注意します。提灯を分解する際の手順はこの逆で、初めに1本の「下足」を丁寧に抜き取り「三角」を外した後、残りの2本の「下足」を外します。明日からは上半分の組み立て方法をご紹介します。★松江では今日も雲の広がる予報になりました。ただ、気温は高くなりそうなので注意が必要ですね。
「盆提灯の組立て①」
2024.07.30

梅雨が明けてからは全国的に猛暑が続いているようです。こまめな水分補給を心掛けたいですね。★最近は組立不要の提灯も多くなっていますが、従来型の「大内提灯」の組立ても慣れてしまえば意外と簡単ですので「難しいな」と感じるポイントを中心に、以前ご紹介した記事の補足も含めて数回にわたりご案内させていただきます。画像は「大内提灯」の下半分の構成部品です。丸い台座は「ロクロ」などと呼ばれ、下面には「下足」を差し込む3つの穴があり、中央部分には電球用のソケットを取り付ける「固定穴」があります。画像は台座の下面側ですね。さらに3本の「下足」と、それを連結するための「三角」とで下足部分は構成されています。「下足」は画像のような足を差し込むタイプのほか、ネジで固定するタイプやスライドさせて固定するタイプなどがありますが、概ね組立て方は同じです。面倒でも組立てる前に一通り組立説明書に目を通しておかれると安心ですね。明日からは具体的な組立て方をご紹介します。★パリでのオリンピックも盛り上がっているようです。映像から時折、文化や国籍など様々な差異を超えて生まれる友情や連帯感を感じることがあります。見ていても清々しい気持ちになりますね。
「土用」
2024.07.20

一部の地域では梅雨明けの発表があったようですが、松江ではまた不安定な空模様になりました。この時期独特の蒸し暑さを感じますね。★暦の上では「土用」を迎えました。この時期は気温も上昇して体調を崩しやすくなるので夏バテ防止に栄養価の高い「うなぎ」を丑の日に食べる風習があります。この時期にうなぎを食べるようになったのは江戸時代中頃とされ、平賀源内が行ったウナギ屋の宣伝がその始まりとも言われています。地域によっては整腸作用のある「土用しじみ」などを食べるそうですね。いずれにしても体調管理に留意しなければならない時期となりました。★そもそも「土用」とは何でしょうか?これは古代中国に端を発する「五行思想」と呼ばれる自然哲学に起源を持つようです。万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説で、春は木、夏は火、秋は金、冬は水が割り当てられ、それらの変わり目に「土」が割り当てられ、これを「土用」と呼ぶようになったそうです。土用と言えば「夏」のイメージですが、実は1年に4回あるということになります。また、古くから土用の時期は「土公神」という土の神が支配する期間とされるため動土、穴掘りなどの作業は避けるようになったと言われています。★明日からは天候も回復する予報になりました。梅雨明けも間もなくですね。