「処暑」
2024.08.20
8月16日には松江大橋周辺で「灯籠流し」が行われました。静かに川面を流れる灯籠はとても幻想的で、この時期の風物詩になっていますね。灯籠流しで精霊を送ると間もなく「処暑」を迎えます。処暑(しょしょ)は二十四節気のひとつで「厳しい暑さが収まる頃」とされています。とはいえ日中の気温はかなり上昇しているのでもう暫くは暑さ対策が必要になりそうです。★電気の無かった時代の人々は扇風機もエアコンも無い生活の中で暑い夏をどのように過ごしたのでしょうか? 便利になった現在の生活からは想像することさえ難しいですね。古い書物などには江戸時代の人々は日常の暮らしの中で涼しさを求めるために様々な工夫をしていたと書かれています。日中は簾(すだれ)や葦簀(よしず)などを活用して風通しの良い空間で過ごすのが基本だったようで、家の玄関先や道に水をまく「打ち水」も盛んに行われたそうです。また、井戸水で冷やした「西瓜」や、商人が売り歩く「冷や水」も人気があったとか。意外ですが、「甘酒」なども栄養補給と夏バテ防止の効果もあることから好んで飲まれていたそうです。日々の暮らしの中では「金魚」や「風鈴」なども涼しさを演出する小さな工夫だったのかもしれませんね。★まだまだ残暑は厳しいですが、先人達の工夫に倣って暑い夏を乗り切りたいものです。