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スタッフブログ

「阿弥陀如来像」

2024.02.10

今日の松江は雲の多い朝を迎えました。立春を過ぎてからは日没の時間が遅くなっているのがはっきりと分かるようになっていますね。★時々、随分古い時代に造られた仏像をお預かりすることがあります。造られた年代は分かりませんが、身丈一尺の大きな阿弥陀如来像を修理のご依頼でお預かりしました。在家の阿弥陀如来像は五寸程度までの大きさが一般的ですので一際大きく感じます。水煙光背と二つの蓮が繋がる蓮華座をもつ大変珍しい像で、厨子も折戸式となっており随所に金具も施されています。舟形光背を用いていることから一般には「浄土宗」の阿弥陀如来像ということになります。何度か修復を受けた跡が見られるので作業については状態を確認しながら慎重に進めたいと思います。(画像はご依頼者様にご了解をいただいて掲載しています)★阿弥陀信仰はインドから中央アジア、東アジアにかけて広まり、中国では念仏によって極楽往生を願う浄土門の教えが起こったと伝えられています。その流れは日本に伝わり「融通念仏宗」「浄土宗」「浄土真宗」「時宗」などの成立に繋がり日本仏教の大きな潮流となったとされます。現在、国内でも浄土真宗、浄土宗に属する世帯数の割合は、全体のうちの多くを占めていると言われていますね。★明日も雲の多い天気になりそうですが、週の後半は徐々に気温も上昇する予報になりました。