「処暑」
2022.08.23
日中の暑さは厳しいままですが、お盆を過ぎてからは少しだけ過ごしやすくなったように感じます。朝晩には時折、秋めいた風が吹く日もありますね。★暦の上では「処暑(しょしょ)」を迎えました。「処」は「止まる」という意味があって、この時期は「暑さが落ち着く頃」とされています。周辺の風景も徐々に秋らしさが加わり、空には「うろこ雲」や「いわし雲」が見られるようになっています。先日通りかかった佐陀川周辺の水田でも稲穂が実りはじめ、季節の移ろいを感じさせる風情となっていました。この時期以降は晴れる日もありますが、台風などが発生する時期でもあります。無事に収穫の秋を迎えてほしいものですね。★日本では古来よりその年に収穫した最初の稲穂を神社などに「初穂(はつほ)」として奉納し、五穀豊穣を感謝、祈願する風習があったそうです。現在でも伊勢神宮などでは「神嘗祭」に先立ち「抜穂祭(ぬいぼさい)」が行われており、これは「初穂」の原形と考えられているようです。のちに稲穂に限らず、穀物、野菜、魚介類など神前に奉納されるものを「初穂」と呼ぶようになったようで、今日、神社に納める金銭のことを「初穂料」と呼んでいるのはこれに由来するとされていますね。★秋と言えば食欲の秋。私の場合は秋を待たずに食欲旺盛で、やや自粛しなければならないと感じております。