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スタッフブログ

「諸行無常」

2022.03.20

松江城椿谷の梅は見頃を終え、徐々に散り始めています。春のお彼岸を迎えて、いよいよ本格的な春の到来ですね。★仏教では花の開花の様子はしばしば「諸行無常」の真理に例えられます。移りゆく季節も、咲いた花がやがて散るのも無常。世のすべてのものは変化し留まることはなく、そこに執着することもない、と説かれます。自分の命も永遠ではなく、だからこそ今をひたむきに生きよ、ということかもしれませんね。★「祇園精舎の鐘の声・・」の冒頭文で知られる平家物語は今から800年前の軍記物語で、琵琶法師により語り継がれたとされています。「諸行無常の響きあり・・」隆盛を極めた平家の栄華もやはり「無常」であったとしています。軍記物語でありながら随所に仏教的な概念が登場するのは印象的ですね。当時、平家は強大な権力を得て全国の所領の半分近くを治めるまでとなり、やがて「平清盛」は武士としては初めての太政大臣となります。しかし、頂点を極めたものの「一の谷の戦い」「屋島の戦い」で敗れ、さらに「壇ノ浦の戦い」で敗れ、寿永4年3月24日に平家一門は滅亡します。800年前のこの出来事から時代は大きく動き、やがて貴族中心の平安時代から武士が台頭する鎌倉時代へと移ります。★松江城二の丸ではソメイヨシノの蕾が膨らみ始めていました。今週は天候も回復して、日中の気温も上昇しそうですね。