「銅鐸」
2021.02.05
松江は雲の多い朝を迎えました。日中は気温も上昇して、穏やかな天気になりそうですね。★「銅鐸」は仏教が日本に伝わる遥か昔に朝鮮半島から伝わったとされています。出雲地方では「荒神谷遺跡」や「加茂岩倉遺跡」など、集落周辺ではなく山の斜面などから出土しています。その外見から日常的なものでないことは想像できますが、一体、誰が何の用途で用いたのでしょうか?古代史マニアでなくとも気になるところです。一説にはその起源は中国で「銅の鈴」として作られたものが朝鮮半島に伝えられたとされています。始めは手のひらサイズ程度の小さなもので、人の腰や家畜の首に取り付けられ、やがて大きなものが作られるようになったようです。外側の文様に描かれた絵の内容から、狩猟生活から農耕生活へと移り豊作祈願の祭器として用いられるようなったとする説が有力で、やがて政治権力のシンボル的な神器へと変化したと考えられています。しかし、これらはあくまでも推測であり実際のところは現在でも定かではないようです。ただ、日本は地理的にも災害が多く、古代の人々も自然の厳しさと共生していたとすれば、大自然の神々を崇め人智を超えた恵みに感謝するための祭祀で用いていたと考えても不思議ではありませんね。★週末は雲の多い天候になりそうですが、来週からは厳しい寒さも和らぐ予報になりました。