「小正月」
2021.01.15
先週半ばから降った雪もすっかりとけて、昨日は各地とも暖かな一日になったようですね。松江城の椿も早いものは咲き始めていました。★今日は暦の上では「小正月(こしょうがつ)」と呼ばれる日で、古来より小豆を入れた「小豆粥」を焚いて無病息災や五穀豊穣を祈る風習があったそうです。また、14日から16日の3日間は年末からお正月にかけて忙しく働いた主婦をねぎらう風習もあり、この期間を「女正月」と呼ぶ地域もあるようです。現代のように医療が発達していない時代には、家族の健康や長寿を願う風習は今以上に生活の中に溶け込んでいたのかも知れませんね。地域によっては現在でも「小正月」の時期の風習が伝統的な行事として残っており、秋田県の「なまはげ」や東北地方の「かまくら」などは広く知られています。「なまはげ」は小正月の時期に厄払いや怠け者を諭すために鬼(来訪神)が家々を訪ねて子供を脅かす行事だったそうですが、現在は大晦日に行う地域が多いようです。「かまくら」もこの時期に雪の祠を作って祭壇を設けて水神様を祀り、無病息災などを祈ったそうです。なかなか思うように休むことはできませんが、慌ただしかった年末年始の疲れを癒すために誰もが一息入れるのに丁度いい時期なのかもしれませんね。★今日も穏やかな一日になりそうですが、週末にかけて不安定な天候になる予報になりました。