「霜降」
2019.10.24
「松江祭鼕行列」も無事に終わり、いよいよ本格的な秋の深まりを感じる季節になりました。裏庭の小さな柚子の実も少しだけ膨らんできたように感じます。暦の上では「霜降(そうこう)」を迎えました。これは二十四節気のひとつで、朝晩の冷え込みが厳しくなり、朝霜が見られる頃とされています。山々では少しずつ紅葉が見られるようになりますね。★もともと二十四節気などの季節の呼び方は、農作物の育成の目安とされてきたそうです。世界的に見ても古代の先人達は時間という概念さえ無かった時代から太陽・月・星といった天文学を基礎とした暦を用いて、農作物の栽培の時期をコントロールし、川の氾濫の時期を予測していたと言われています。世界四大文明と呼ばれたメソポタミア・エジプト・インダス・黄河の文明などもそれぞれに豊かな水源と肥沃な大地に恵まれて、農業の発展とともに歴史的な隆盛を遂げたことが広く知られています。暦という便利な概念は文明の発展には欠かせない存在だったかも知れませんね。現在、日本での暦は日本固有の季節を示す目安として定着していますが、新たな季節を迎えるごとに気持ちを切り替えて、生活にメリハリを付ける節目としての役割も持っているように感じますね。★明日までは雨雲が残りそうですが、週末には回復する予報になりました。