「ホーランエンヤ・還御祭」
2019.05.26
今日の松江は夏を思わせるような天気で、日中の気温は30度を超える予報になりましたね。★今日はホーランエンヤの「還御祭」で神事の最終日となります。先日の「渡御祭」の日はそれほど風が強くなかったように思いましたが、阿太加夜神社に向う途中、大橋川から中海に出ると波は高く、強風で思うように船は前に進まなかったそうです。今日の「還御祭」は風も穏やかで好天にも恵まれ、大橋川沿いには多くの方々がお出かけでした。ホーランエンヤでは何と言っても五大地の櫂伝馬船による「櫂伝馬踊り」が見どころで、とりわけ船首に陣取る歌舞伎役者風の「剣櫂(けんがい)」と後部で舞う「采振(さいふり)」の踊りに目を奪われます。画像は「矢田地区」の櫂伝馬船ですが、樽の上で友禅を身にまとい色鮮やかな采を持って踊る女形の「采振」は15歳と16歳の少年が担当しているそうです。おそらく沢山の練習を積んで迎えたホーランエンヤだとは思いますが、10代半ばの少年にとって多くの観衆の前で踊る心理的な負担は想像を超えるものだと思います。その艶やかで見事な舞いに感動しました。370年もの歴史をもつ神事だそうですが、ホーランエンヤは10年に一度の開催だからこそ伝承が難しいと言われます。松江の大切な伝統行事の伝承者として後世に伝えて頂きたいものですね。★朝晩は涼しい風が吹きますが、日中は徐々に夏らしさを感じる日が多くなってきました。