「小満」
2018.05.24
今日の松江は爽やかな朝を迎えました。日中は気温も上昇しそうですね。★吹く風も夏めいて松江城周辺の緑も初夏を思わせる彩りとなりました。季節の暦は移り、5月21日には「小満(しょうまん)」を迎えています。「小満」は気候が良くなるこの時期にあらゆる草木が成長し、やがて天地に満ちはじめるという意味があるそうです。農家の方々にとっては田植えも終わってホッとする頃ですね。また、秋に蒔いた麦が穂をつける時期でもあり、その姿を見て少しだけ満足することから「小満」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。★工房では現在、塗り仏壇の修理に取り組んでいます。塗り仏壇の修復は唐木仏壇に比べると「研ぎ」の作業に時間が掛かります。この「研ぎ」の工程を疎かにすると仕上がりに響きますので手を抜くことはできません。私の場合、修行時代にはこの「研ぎ」が一番難しいと感じましたね。画像のお仏壇は傷みの目立つ箇所があるということで修理のご依頼を頂きましたが、現在は金箔押し工程の最終段階で間もなく完成です。金仏壇の普段のお手入れについては金箔の部分はできるだけ触れないようにして、お掃除をする場合でも毛先の柔らかなハケなどで埃を払う程度に留めるといつまでも良い状態を保つことができます。(画像はご依頼者様にご了解を頂いて掲載しています)★週末までは好天に恵まれそうですが、来週からはまた雲の多い不安定な天気になる予報になりましたね。