回出位牌修理③
2018.03.06
今日の松江は雲の多い朝を迎えています。一昨日は各地で春のような陽気になったようで、松江でも最高気温は22度まで上昇しました。昨日も雨模様になりましたが、冬のような冷たい雨ではありませんでしたね。今日、3月6日は暦の上では「啓蟄(けいちつ)」と呼ばれます。啓(けい)は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土の中で冬ごもりをしている虫」という意味だそうで「春の訪れを感じて冬眠していた虫が這い出して来る頃」とされています。まだ寒い日もありますが、少しずつ春らしさを感じる日が多くなりそうですね。★回出位牌の修理は最後の工程となりました。漆が十分に乾きましたので金箔を押し、扉金具を取り付けて組み立てます。画像はまだ仮組みの段階で、扉の表金具は固定していません。このあと正確な位置を出して釘を打ち付けて固定します。全体的には扉、胴回りなどの金箔以外の部分も艶消しで塗りましたので落ち着いた仕上がりとなりました。今回、施されていた金色塗料は当初から剥離している部分もありましたが、奥深く入り込んでいた箇所もあり、その対処については様々な方法を準備しなければならないと感じました。★明日からはまた肌寒い天気になりそうな予報になっています。しばらくは雲の多い日が続きそうですね。