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「花祭り」

2025.04.10

うららかな春の陽気とともに気温も上昇して、松江城周辺のソメイヨシノも一気に開花しました。週末は観光で松江を訪れる方も多かったようですね。★この時期にはお釈迦樣のご生誕を祝う行事が各地で行われます。日本では4月8日に行われることが多く、寺院では「灌仏会(かんぶつえ)」あるいは「降誕会(ごうたんえ)」などと呼ばれる法会が営まれます。満開の桜の時期と重なることから「花祭り」という呼び方も馴染みがありますね。★今から約2,600年前にお釈迦樣は現ネパール南部のルンビニーの花園でお生まれになり、すぐに七歩進まれ天と地を指さし「天上天下唯我独尊」と言われたと伝えられています。この言葉の意味については諸説あるようですが「この世に生まれたその命は、天上天下に唯ひとりの、誰とも代わることのない人間として、この命のままに尊い」などと解釈されるようです。お釈迦様が生涯を通して説かれた言葉の根幹がここにあるのかもしれませんね。★今日の松江は雲の多い朝を迎えました。週末から週明けにかけても不安定な天候になりそうな予報になっていますね。

「白木蓮」

2025.03.30

お彼岸が明けてからは厳しい寒さも和らいで、いよいよ本格的な春の訪れを感じるようになりました。この時期になるとあちらこちらで白木蓮が咲き誇ります。白木蓮(ハクモクレン)はその花びらの形が蓮の花に似ていることから木に咲く蓮とも呼ばれます。春の到来を告げるかのように咲く純白の花びらは存在感がありますね。先日は近くの「普門院」の境内でも青空の下で綺麗な花を咲かせていました。★普門院は「天台宗延暦寺」の末寺で、松江開府の祖、堀尾吉晴公が松江城鎮護の祈願所として開山した寺院。天台宗は伝教大師「最澄」が中国の天台大師「智顗(ちぎ)」の教えを持ち帰り、日本天台宗の基礎を築き上げたことでも知られています。最澄は「願文」の中で「私たちの住むこの迷いの世界は、ただ苦しみばかりで少しも心安らかなことなどない。(中略)人間として生まれることは難しく、また生まれたとしてもその身体は儚く移ろいやすい。因なくして果を得、この処(ことわ)りあることなく、善なくして苦を免がる、この処りあることなし」として世の無常や因果の厳しさを述べ、だからこそ生きているうちに善い行いをする努力を惜しんではならないと「心願」を立てられたそうです。★白木蓮の花言葉は「気高さ」「荘厳」「高潔な心」。 寺院に相応しい花と言えそうですね。

「まつえレディースハーフマラソン」

2025.03.20

松江では先週の後半から不安定な天候が続きましたが、今日は久し振りに穏やかな朝を迎えています。寒さも峠は越えたようですね。★先日の日曜日には早春の城下町を走る「まつえレディースハーフマラソン」が行われました。私たちの職場の前も競技コースになっていますので毎年観戦するようにしています。競技当日は朝から冷たい小雨の降るあいにくの空模様でしたが、選手の皆さんは力強い走りを披露されていました。競技はハーフマラソンのほか、10㎞部門、ジョギング部門、ちびっ子マラソン部門が行われ、悪天候にも関わらず沿道には大勢の方々がお出掛けでした。今年は第46回大会となるそうですが、今後も多くの選手の方々に参加して欲しいものですね。★今日はお彼岸の中日。日本ではお墓参りをしてお仏壇には季節のお供え物をし、故人やご先祖に感謝するという風習があります。また、お彼岸中は穏やかな気持ちで自分自身を省みる期間とされ、仏道では「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる修行徳目を実践するそうです。①布施(見返りを求めない施しをする)②持戒(戒律を守り誘惑に惑わされない心を持つ)③忍辱(耐え忍ぶ強い心を持つ)④精進(たゆまぬ精進・正しい努力をする)⑤禅定(心を集中させ何事にも動揺しない)⑥智慧(真理を見極める心を持つ)の六つ。仏道の修行徳目が善行の上に成り立っていると感じる内容ですね。簡単なことではありませんが普段の暮らしの中でも心掛けたいものです。

「春到来」

2025.03.10

今日の松江は穏やかな朝を迎えました。終日、雨の心配はなさそうですね。★早いもので、あと一週間ほどで春の彼岸入りとなります。私たちの工房でもお彼岸までの納品に間に合わせるため、この時期は早朝から準備を始めます。冬場ではまだ暗い時間帯ですが、冬至と夏至の中間を迎えるこの時期には夜明けが早くなっているのを実感します。画像は工房から東の空を撮影したもので、昨日は春の入り口を感じさせる澄み切った空を眺めることができました。お彼岸までもう一息、追い込みをかけたいと思います。★現在は時計があるので日の出の時間に関わらず仕事の準備を始めることができますが、昔の人々はどのように時間を計っていたのでしょうか?不思議ですね。実は、江戸時代の人々は日の出の「明け六つ」になると働き始め、日没の「暮れ六つ」になると休むという暮らしだったようです。単に日が昇れば「昼」で、日が沈めば「夜」という感覚ですね。昼の時間の長い夏場には長時間働いて、昼の時間の短い冬場には短時間働くということになります。1分1秒を正確に刻む現代の感覚では想像することさえできませんが、正確な時計もなく、照明器具も限られていた時代ではごく自然なことだったのかもしれませんね。★今週は週末にかけて雲の多い日が続きそうですが、気温は徐々に上昇する予報になりました。